現代の自宅練習用ギターアンプは目覚ましい進化を遂げています。
1980年代、少年少女だったころにエレキギターをかき鳴らしまくっていた・・・けれども社会人となりギターから離れていた・・・なんていう出戻りギター弾きのみなさんにとっては、想像を遥かに超えた世界がそこには広がっています。
ましてや、これからギターを始めるという方にとっては、自宅練習用アンプは種類がたくさんあり、どれを選べばよいのかと迷ってしまうでしょう。
この記事では、2023年時点で人気の自宅練習用アンプを紹介していきます。
昔の自宅練習用ギターアンプとのちがい
1980年代にギターをかき鳴らしていたみなさん。自宅練習用のギターアンプにこんなイメージを持っていませんか?
- そこそこ大きな音を出さないと良い音にならない。
- 音作りはアンプでできるのは単純なものだけ。結局はエフェクターが必要。
- 好きな曲に合わせて弾きたければ、曲を流す別の機材が必要。
お隣のお家まで相当離れているような田舎暮らしをしているならまだしも、壁一枚でお隣とつながっている現代の住宅事情では爆音で鳴らさないと良い音しないアンプなんて・・・使えないよ。
アンプを買ったところで、音作りは基本的なBASS,MIDDLE,TREBLE,あとはGAINとVOLUMEくらいでしょ?
良い音にするには結局エフェクターも必要だよね?そこまでお金ないよ
家で練習するんだから、曲に合わせて弾きたいよね。そのときにスマホで曲流すけど、アンプから出る音とバランス良く聞けるのかなぁ・・・昔持ってたステレオコンポ捨てなきゃよかった・・・
などなど・・・
昔の自宅練習用ギターアンプのイメージが強すぎて、ギターアンプの購入を躊躇しているなら、それはとてももったいない。
それはもう過去の話です。
現代の自宅練習用ギターアンプは、大音量でなくても素晴らしい音を出すことができます。
内蔵のアンプは一種類ではなく複数から選択でき、ディレイ、モジュレーション、リバーブといったエフェクトもかけることも当たり前のようにできる。そして設定した音をプリセットとして保存できる。
曲に合わせて弾きたいときはAUX入力から音声を引き入れ、ギターの音と合わせて鳴らすことができる。
そしてそれらは、Bluetoothで接続されたスマートフォンのアプリから操作することができたり・・・と、とてつもない進化をしています。
エレキギターはギターアンプで音を鳴らして練習しないと上手くはなれません。
この機会に、最新のギターアンプを知って、ぜひ練習に役立てていただきたい。
失敗しない自宅練習用ギターアンプの選び方
自宅で練習する上で気になるのはやはり騒音問題。
大きな音でお隣にご迷惑をかけるわけにはいきませんね。
かといって、小さな音しか鳴らない迫力のないアンプだったらがっかりですよね。
買って失敗した!なんてことにならないように、自宅練習用のギターアンプを購入する際に気をつけたい点を挙げます。
値段は1万円以上のものを
自宅練習用ギターアンプは安いものなら5,000円程度のものから上は7〜8万円のものまでさまざまです。
当然高いモデルは機能も充実し、音質も良くなります。
予算に合わせて購入を検討することになりますが、1万円以下のものは要注意。
1万円以下でも優れたギターアンプもありますが、この後紹介するエフェクターがないもの、スピーカーが小さく音に迫力がないものなど、使用していくうちに「なんでこれ買っちゃったんだろう・・・」となる可能性が高いです。
自宅練習用ギターアンプは 15W以下が目安
ギターアンプが出せる音量の目安は、W(ワット)数で表します。
自宅練習用として使用する場合は15Wまでのギターアンプで十分です。大きくても30W程度。
それ以上大きなワット数のギターアンプは、スタジオやステージで使用するもので、大音量で鳴らすことを前提に設計されているものです。音量を絞って鳴らすと良い音がしません。
エフェクター内蔵 or なし
使用目的にもよりますが、ギターアンプ自体にエフェクターが内蔵されているかどうかも選ぶポイントです。
ギターアンプだけでいろんな音作りをして楽しみたい場合はエフェクターが内蔵されているものを選ぶとよいでしょう。
逆にエフェクターはすでに持っていて、アンプ側にエフェクターは必要ないという場合もあるでしょう。
音の特徴
昔のギターアンプはメーカーごとに音に特徴があり、それぞれ出せる音は限られていましたが、現代のギターアンプはそれぞれ特徴の違うアンプを複数搭載しているモデルが多く存在します。
よっぽどのこだわりが無い限り、音の特徴に関しては気にしなくてもよいでしょう。
では、最新のおすすめギターアンプをご紹介していきます。
お値段は抑えたい でも機能もほしい方におすすめ
BLACKSTAR ID:CORE V3 STEREO 10
エントリーモデルの10Wギターアンプながら、機能も満載。
- スマホのアプリで細かくエフェクト設定をエディット可能
- TRRS 3.5mm 端子でスマートフォンとつなぎライブストリーミング可能
Fender Mustang LT25
老舗のギターメーカー フェンダーの 25Wの自宅練習用ギターアンプです。
お値段を抑えつつ、それなりにエフェクトが内蔵されていて、プリセットを保存したいという方におすすめ。
- 往年のフェンダーのアンプの音を始め、豊富な音の設定が可能
- ディストーション、コンプ、リバーブなど多彩なエフェクトが備わっている
- 50に及ぶ設定プリセットが搭載されているので、買ってすぐに好きな音で練習できる
とにかく音が良く高機能 をお求めの方におすすめ
YAMAHA THR II シリーズ
まずおすすめするギターアンプは、YAMAHA THR II シリーズ。
- とにかく音質が良い
- アンプの種類、エフェクトの種類が豊富。スマホのアプリで設定できる
- ワイヤレスモデルは、別売りのトランスミッター LINE6 RELAY G10TII を使用することでシールドケーブルの煩わしさから開放されます
- AUX入力もありますが、スマートフォンを Bluetooth で接続し、音楽を流すことができます。配線いらず!
こちらは、30W のワイヤレスタイプ。トランスミッターのLINE6 G10TIIもセットされて販売されています。
こちらは、20W のタイプ。ワイヤレスではありません。
お求めやすい価格で販売されています。
Positive Grid Spark
今回おすすめする中で、最も進化したギターアンプ。
40Wと自宅で使うにはオーバースペック気味ですが、アプリと連携した機能がまさに一歩先を行っています。
- 30種類以上のアンプ、40種類以上のエフェクターを内蔵。アプリで細かく設定可能
- 世界中のユーザーが作成したトーンライブラリーをToneCloudから使用可能
- Smart Jam あなたの演奏を AI が解析しバッキングを自動で作曲。いつでもJamセッションが可能
- Auto Chords 好きな楽曲のコードを自動で解析。リアルタイムで表示
BOØWY好きなら・・・
BOØWY好きなみなさんなら、Roland JC-120 かぁ・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、JC-120 はライブでも使用できるくらいの大きなアンプ。 知らずに買ってしまったら、アンプ自体の大きさと、音の大きさにビビってしまうでしょう。
自宅での練習用ならこちら
Roland JC-22
往年の名機 ROland JC-120 の音をそのままに、自宅練習用にサイズダウンした30Wのギターアンプ。
これまでに紹介したギターアンプとは違い、基本的な調整しかできないので、音色を変えたい場合は別途エフェクターが必要です。
逆に言うと、お手持ちのマルチエフェクター、エフェクターボードで設定した音を自宅で確認。
エフェクターボードはそのままの設定でライブではJC-120 で使うといったことができますね。
BOØWYの音っぽいエフェクター設定は、以前こちらのページでも紹介しています。
この設定とのコンボで BOØWY らしい音が再現できます。
まとめ
現代の進化したギターアンプ、おすすめのものを紹介してきました。
他にも優れたギターアンプはたくさんあります。
ヘッドフォンで聴くことを前提としたミニアンプ。ヘッドフォン自体にアンプが搭載されているものなど・・・
そしてその機能は、ワイヤレスの技術、スマートフォン、インターネットをフルに活用したものへと進化を続けています。
新しく進化したギターアンプを、ぜひ練習に活用してくださいね。